ブログ


木材の個性と、ものづくりのこと。
こんにちは。
このブログでは、木のことを、少しずつ書いていこうと思っています。
今日は、「木材」と呼ばれる前の、木の表情や性格について、やさしく触れてみたいなと思います。
木には、それぞれの「らしさ」がある。
木にも、実は性格があります。
真っ直ぐな木、ほんの少し曲がっている木。
手ざわりがさらりとしたもの、ふわっとやわらかな香りをもつもの。
いくつか、代表的な木を紹介してみますね。
ヒノキ
ふれると、ほっとするような、落ち着いた香り。
水まわりに強くて、昔からお風呂や建築に使われてきました。
優しさの中に、凛とした強さを感じる木です。
スギ
とても軽くて、ふんわりやわらかい。
日本の山に多く生えていて、古くから建物の柱や家具に使われています。
年輪がはっきりしていて、見ていて飽きない木目です。
ケヤキ
重たくて、硬くて、力強い。
昔のお寺や神輿、大きな一枚板のテーブルにもよく使われます。
堂々とした風格のある木ですが、どこか親しみも感じます。
ナラ
どっしりとした安定感がありながら、どこか素朴なやさしさもある木。
床材や家具に使うと、暮らしの風景になじんで、じわじわと愛着がわいてきます。
ウォールナット
深いこげ茶色が美しく、静かな品があります。
経年変化で色合いがやわらかくなり、使えば使うほど味が出ます。
少し背筋が伸びるような、そんな魅力をもった木です。
木工という、静かな手しごと。
木のものづくりは、急ぎません。
乾かして、削って、組んで、磨いて。
時には、木が“思った通りに動いてくれない”こともあります。
でも、それも木の「らしさ」。
まるで会話をしているように、木と向き合っている時間は、なんだか落ち着くんです。

木の道具と暮らすということ
木のスプーン、木の椅子、木のまな板。
触れるたびに、少しだけ心がゆるみます。
冷たくない。
音を立てない。
飾らないけれど、確かな存在感がある。
そんな木の道具たちが、暮らしの中にぽつりとあるだけで、部屋の空気がちょっとだけやさしくなる気がするのです。
木と、これから。
これからも少しずつ、木のことを書いていこうと思っています。
ものづくりの現場、木と向き合う人たちの話、木のある空間や暮らしの風景など…。
もしよければ、これからも時々のぞきに来てくださいね。